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切り株

2010091901.jpg

ハッセルレンズって、シャッターボタンを押すだけで良いトーンが得られる、魔法のようなレンズだと思う。

スキャナーのピントが甘く、フォトショで僅かにシャープネスをかけた以外は弄っていない。暗室での焼きは一発で決まると思う。アンダー気味に仕上げても面白いかもしれない。

シャッターを切るまでの30秒か1分のあいだは、息が詰まりそうになる。

このときは、たぶん、絞りをf5.6だかf8にして、シャッター速度は1/15秒にしていたと思う。手持ち撮影の限界ぎりぎりである。手ぶれしないように、脇をしっかりと締めて息を止めるが、ファインダーに内蔵されている水平計の気泡が、心臓の鼓動に合わせて揺れ動いている。

目測(焦点距離=フィルム面から被写体までの距離を自分で測って決める)なので、一眼レフのようにピントが合っているどうか確かめることはできない。

神に祈るような気持ちで、シャッターボタンを押すと、パチン!という小さなシャッター音が響いた。
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コメント 5

寂光

SWCの話ですね、
パチン!というシャッター音、
懐かしい音になってしまいました。
by 寂光 (2010-09-19 19:58) 

カエル

なんかすごい世界だな!
まるで動画を撮っている時と同じです。
鼓動で震えてしまうんですよね。
動くなって思っていると逆に鼓動が強く感じられて。。。
このカメラもそういう撮り方をしていたんですね。
すごぉい!
by カエル (2010-09-19 20:30) 

ちーず

また物欲をくすぐるようなことを・・^^;

プリントをしたころない自分にはその”良いトーン”というものが
わからないのです。
きっとプリントすると見えてくるものがまた変わるのでしょうね
by ちーず (2010-09-19 22:25) 

こまっちゃん

いい。

by こまっちゃん (2010-09-20 09:35) 

chillout

>寂光さん
やはり話が通じますね。笑 おっしゃる通りSWCです。
銀塩冬の時代とは言われますが、私はまだ環境に恵まれているので続けていられるのかもしれません。

>カエルさん
そうでしたか〜!
写真みたく、動画は像のぶれだけでは無い、また別の問題もあるんでしょうね。。
動くなと思えば思うほど・・・ありますよね。

>ちーずさん
ふふふ♪物欲に刺激してしまったようですね〜。
ハイキーとかローキー、硬調とか軟調、表現方法はいろいろありますが、私の友達に教わったところでは、一枚の中にハイライトとシャドーが出ていることが、良いトーンの基本だとか。必ずしもそれが全てではないと思いますが、一応これだけは忠実に心がけているつもりです。
と言っても、最近は全然プリントしてなかったりします^^;
by chillout (2010-09-20 14:51) 

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