カラープリント
ワークショップ2B 第12回目
今回は暗室でのカラープリント。
モノクロプリントと同様にまずはベタ焼きを取るところから。
カラープリントの場合は暗室は全暗黒というのは知っていたが、今回その理由をはじめて知ることになる。単純な話、モノクロ用の印画紙は赤色灯の光の波長には反応しないように作られているから。だから赤色灯が使える。一方でカラー用の印画紙は、色の全波長を使って印画紙に投影するため、ネガから投影される光以外は当ててはいけない。言われてみれば「確かに!」と思った。
手探りで、印画紙とネガを重ね、ガラス板を乗せ、伸ばし機のタイマーを押す。よしピッタリだ。蓄光テープの僅かな光を頼りに、自動現像機に印画紙を入れる。数分後、現像された色の付いたベタ焼きを見て「おお!」とつぶやく。ちょっと舞い上がってしまった。
RGBとCMYの関係についても教わり、今度はコマから引き伸ばしてみる。伸ばし機のカラーダイヤルを設定する。C(シアン)のダイヤルは使わない。はじめは75Mと80Yでプリントするが、ちょっと青みがかっていたので、73Yに変えてみる。師匠のパッと的確な数値が出てくるのが凄い。プリントしてみると自然な色合いになった。「おお〜!」と、またつぶやく。
モノクロは輪郭で物事を認識するが、識別しづらい微妙な濃度差もカラーなら色という情報で認識できる強みがある。しかしモノクロとカラーとでは撮るものも、撮り方も変わってくるじゃないかと思えてくる。それにしても正直ネガがこんなに綺麗だとは思わなかった。インクジェットプリンターだけで良いという発言は撤回だな(笑)
最初のモノクロプリントのときから、みんなプリントの裏には絞りや露光時間を書いている。そういえば、先日赤れんがでやっていた横浜フォトフェスで2Bの方の作品があったが、やはりというか、カラープリントの裏には絞り・秒数・M値・Y値が記されていた。
2011-01-17 21:13
| Workshop 2B
| Comments(9)
私はネガは使わず一切スライドですが、
スライドはレンジが狭くて
飛んだりつぶれたりする部分が多くて苦労します。
(もっとも、自分で現像や焼き増しをしないので、
投稿する時のスキャンで調節しています。)
by tm0108 (2011-01-17 21:25)
>tm0108さん
ポジは綺麗ですよね。私も最近までカラーはほとんどポジでした。黒潰れとか白飛びに関しては、それも絵になるように構図など考えて撮っていましたね。
そういえばFM3Aお持ちなんですね。フィルム写真楽しみにしております(^^)
by chillout (2011-01-17 23:41)
カラーの自家現像なんて想像できませんでしたよ。(笑)
by nd502 (2011-01-18 07:49)
私は趣味の写真故、
写真の技術的なことはよくわかりません。
モノクロ、カラーネガ、プリント、
いずれもよくわかりませんが、
撮る時間、撮る行為を楽しんでいます。
技術的な事では深く悩まないようにするという、
お気楽アマチュア写真家です。
by 寂光 (2011-01-18 08:51)
>nd502さん
設備も大掛かりですし、個人でやるには現実的ではないですよね。
>寂光さん
私も気楽にやれたら良かったのですが。笑
私は悩むのも楽しみのうちということで。
by chillout (2011-01-18 10:48)
奥深過ぎる世界ですよね。
これやり始めると、撮る時間がなくなりそう。。。
by cjlewis (2011-01-18 11:37)
私やったことのない世界なので尊敬してしまいます。。。
by カエル (2011-01-18 14:18)
カラープリントおもしろいですよね♪
真っ暗なのでカラープロセッサーに辿り着くのに
手探りなのでひと苦労です(笑)
何人かで暗室に入るとこっちこっちとか声を掛け合ったりします。
カラー暗室は思い通りの色になるまで難しいですが、
何度やっても感動がありますよね^^
by とみっち (2011-01-18 16:03)
>cjlewisさん
確かに、色が云々ってだけじゃなくて、いろんな意味で奥が
深いように思いました。
私の場合、撮る時間よりも、一体なに撮ったら良いんだろうと。笑
>カエルさん
プリント、楽しいですよ^^
家庭用のプリンターでも、自分の撮った写真が実体として
出来上がるってのは、ある種快感のようなものを覚えます。
>とみっちさん
今回は手取り足取り教えて頂きながらできましたが、確かに
思い通りの色になるまでは大変そう。でも、これはちょっと
ハマりそうですね!
by chillout (2011-01-18 22:38)