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松江泰治の展示を見る

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静岡の三島にあるIZU PHOTO MUSEUMで開催されている松江泰治の写真展を見てきた。

東京から普通電車で2時間半。朝のラッシュを避けたかったので、朝5時半に家を出て、7時過ぎの東海道線に乗った。かなり気合いが入っている。

世界中の砂漠や都市などの地表の景色を俯瞰するように捉えた、松江泰治の写真。数年前に、竹橋の近代美術館の常設展で初めて見たときは、まったく意味が分からなかった。

よく写真展で写真を見て、何が写っているのか、どんな要素があるのか探ることがあるが、松江泰治の場合は「地表」というたった一つの要素しかない。

しかも単に上空から俯瞰的に眺めるだけではない。今回の展示には無かったが、人の足元のレベルまで寄って撮影された作品もある。

マクロでもミクロでも、どんな撮影距離でも同じものしか見てない。これは凄いものの見方をしているように感じた。

杉本博司にしても、こういう視点はとても憧れる。どんな被写体になるか分からないが、僕もこんな写真を撮ってみたい。

ここの写真展の会場の建物は、杉本博司が設計したそうである。コンセプトは古墳だという。ベンチにあった雑誌のコピーを読んだら、美術品を陳列する現代の美術館を、宝飾品を副葬品として遺体と一緒に納める古墳に見立てたということが書かれていた。予想していたより小さな建物だった。去年の夏に行った、メルシャン軽井沢美術館のような大きい建物で、巨大な写真がたくさん見られるのかと思っていた。

ベンチの脚には光学ガラスが使われていた。ただのガラスの塊にしか見えないが、滅多にない機会なのでたっぷり触っておいた(笑)


お昼前に三島の駅前まで戻ってきてしまったので、隣の沼津まで行き3時間ほど撮りながら歩く。

ローライが故障してしまったので、久々にハッセルSWCも持ち出した。一眼レフではなく、目で見てピントが合わせられないので、目測になる。他のカメラはほとんど人のところに行ってしまって、いま手元にある使えるカメラがこれしかない(笑)
ストラップの50cm、腕の長さの70cm、2mだけは自信があるので、それで撮れるものだけを探して撮ることにした。ほとんど2mだったかな。本当にちゃんと合っているか現像するまでのお楽しみ。超広角レンズと言えど、SWCのピントはかなりシビアなのだ。
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