撮影距離
一日で、試し撮りから現像まで。
ローライフレックス3.5Fを買った。故障した2.8Fだが、旅行の日程が迫っていて、修理に出している時間が無いので、急遽買うことにした。もちろんあとで修理には出すつもりだ。
近接撮影、無限遠など、いろいろと撮影距離を変えながら撮り比べてみる。75mmの画角も新鮮に感じる。(2.8Fは80mmだから) 絞りとシャッタースピードには問題無さそう。ところが、6〜7コマあたりから、ピントの位置が、僅かにズレる謎の仕様。しかも無限遠も越えてしまう。
最初は気のせいだと思っていたが、念のために修理屋さんに調べてもらったら、本当のようだった。誤差の範囲なので、ISO400のフィルムで、少し絞り込んで撮れば問題ないことが分かり、ひと安心。
修理屋さんが言うには、昔のレンズは近距離の撮影でピントがちゃんと合うように作られているのだそうだ。だからと言って、遠距離の精度が無視されているワケではないだろうが。
ところで、写真史におけるロクロク(正方形)の写真で、パッとすぐに思い浮かぶ人と言えばダイアン・アーバス。当たり前だが、ダイアン・アーバスと聞いて、無限遠で遠景というイメージは絶対ないよね(笑)
ロクロクで無限大で撮影された遠景で、写真史に残っている写真って、あるのだろうか。考えても出てこないのは、そういうこと。ロクロク自体が遠景に適したフォーマットではないのだろう。では、アンセル・アダムスとか、マイケル・ケンナはどうなるのだろう、とか考えたら眠れなくなりそう・・・。
何が言いたいかというと、カメラが壊れている(?)ことよりも「君はちゃんと距離というものをよく考えて撮りなさいよ」と暗示をかけられている気がしているのだ。
ローライフレックス3.5F(プラナー75mm)+ エクタクローム64
2012-08-26 02:18
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