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ジャコメッリの展示

20130412.jpg

東京都写真美術館でマリオ・ジャコメッリの展示を見る。
http://syabi.com/contents/exhibition/index-1807.html

ジャコメッリは1925年イタリア生まれの写真家。有名な「私にはこの顔を撫でてくれる手がない(神学生たち)」の写真をはじめて見たとき、白と黒がくっきり分かれたハイコントラストであること、スチルだけど動的で不思議な雰囲気だったのが、印象に残っていた。
いつかどこかで展示があるときには他の写真も見てみたいと思っていた。

ハイコントラストで、白黒だけかと思ったら、よく見ると黒の中にもちゃんとグレーがあるんだなぁ。とても不思議だ。
そういえばマットからズレて、紙の端っこが破れていたのが写真があったのが気になった。ああいうのを発見すると、純粋に「観る」という行為から外れて、余計な思考が働いてしまう、ような気がする。作品として観賞するときには特に残念な気がする。

ゴミ焼きなんかもそう。でもそういった技術的に未熟な部分によって、作品として面白みが生まれることがある。僕もそう思うときがある。でも経験値が上がれば、未熟さは解消されて、安定する。悪い言い方をすれば、面白くなくなる、ということだろうか。そのことを「経験が邪魔をする」という言われ方をされる。なるほど〜。でも、破れとズレはないな。

ジャコメッリの作品を一度に見られる良い展示。
キャプションの説明文も、作品を理解するのに大きな助けになって良かった。あの文章は、キュレーターの人が書くのだろうか。会期中にもう一度見に行きたい。
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