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ビューイング

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Workshop2B 第11回目

残り僅かとなったワークショップ、今日はビューイングという写真の見方について。

師匠をはじめ写真家の写真がずらーっと並べられ、まずはじめは実際に作品を拝見するときの注意点について説明受ける。あの写真家のあの写真!と、オリジナルプリントを目の前にものすごく緊張してしまう。

写真史の中で、ブレッソンとウィリアム・クラインなどから始まり、我々が良く知っている森山大道などを経て、現代のホンマタカシ、野口里佳、長島友里枝、蜷川実花に至る系譜、またライカやフィルム印画紙銀塩感材等々との関わりについて学ぶ。そのうえで、実際に写真展で見る写真というのは、より深く見ることができそうな気がした。

師匠の写真のほかには、有元伸也氏のものや、北井一夫氏のプリントに惹かれる。有元氏は、自分も同じローライを使っている。あの森山大道の雪のニューヨークも拝見。アレブレボケ、ザラザラに、そしてハーフトーンがすごく美しかった。

以前にも書いたが、表現が生まれるにはバックボーンがある。何かを見て考えて撮られたものである。プリントや写真集を買うというのは、作家を買うことであり、自分の感性でモノを見てはいけないのかもしれない。
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覆い焼き&焼き込み

Workshop 2B 第10回目

自分の好きな写真を焼いてみようと言うことで、いままでに撮ったネガを持参して、ベタ焼き(コンタクトプリントとも言う)を取るところからはじめる。
持っていったのは、ワークショップに参加する以前のネガながら、師匠の著書『旅するカメラ』に書かれていた感度分の16露出で撮ったもの。

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(ベタの例。ワークショップ3回目に撮ったときのもの)

また今回は師匠による覆い焼きと焼き込みの実演を見せていただいた。ポートレートなんかで、輪郭を出すのに有効のようだ。もちろん自分も今までやったことはあるにはあるが、存在しない情報を無理矢理作り出していたようなもの。今回学んでみてネガに存在する情報を最大限活かしてあげるのものだということを実感した。馴染みの無い方には分かりにくい話ですみません。

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この日は夕方からは34期午前午後のメンバーで忘年会。その後はサークルの写真展の打ち上げと、飲み会をハシゴ。皆様、今年もお世話になりました^^
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ポートレート編

Workshop 2B 8〜9回目

第8回目はポートレート実習。感度分の16の法則や、光の方向性を使ってグラデーションが落ちるところに被写体を配置するのは、ブツ撮りのときと同じ。

渡部師匠に、ここがグラデーションの落ちる場所と、言われてはじめて分かるような気がする程度のものだが、実際に自分で手のひらをかざしながら前後してみると、はっきりと明暗の境目があるのが分かる。

9回目のプリントの時には、35mm・6×6・6×7などのフォーマットではそれぞれどこに重心が置かれるのかとか、それぞれの向き不向きを学ぶ。これまた今まで考えずに撮っていたが、逆に撮っていて今まで上手く行かなかったモヤモヤみたいのが晴れたような気分だった。

そうなると、自分にいちばん向いているのは本当に6×6なのだろうか、とも思う。

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先にサークルの暗室でプリントした師匠のポートレートをプリントを見てもらう。
ほんの僅かに前ピンで、暗室でプリントしてて自分はかなり凹んでいたのだが、、

正方形写真では、対角線がほぼ直角に交わる中心部分が写真の重心で、ポトレの場合は、重心の少し上に顎が来るとバランス的にいいのだそうだ。背後の影と髪の毛も分離されていて「お世辞抜きに良いよ」と言っていただけて、ホッとひと安心。

Rolleiflex 2.8F(Planar)+ TMY
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デジタルについて

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Workshop 2B 7回目
デジタルについての座学。

光の波長の話に始まり、海や空の青や、夕焼けの赤は、波長の長短によるものであること。
色収差が波長の長短によるものだったというのは、興味深かった、というか今まで気にしたことさえなかった。

それからさらに話が発展して、RGBとCMYKについて、ビット数とか解像度の話(dpi)、そして撮像素子の構造についての話になった。
画素ピッチが増えればその分だけCMOSが受ける光は増えるが、それによってライティングまでも変わってしまうというのは意外だった。キヤノン5Dから5Dmark2に変わったときは苦労したとか、技術の進化にプロの人は付いていくのが大変なんだろうな、っていうのが何となく伝わってきた。

アマチュアの自分には使わない初めて聞く話も多く、既に話の半分くらいは忘れているが。。でも表現したい方向性とか基準みたいなのが自分の中で作れたら、自信を持って「コレだ」っていう機材の選択ができそうな気がする。

次回は、ようやく待ちに待ったポートレート実習です。

RICOH GRD2
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コントラスト

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Workshop 2B 6回目
前回のブツ撮りのネガからのプリント。

適正露出で撮影されたネガを同じ露光時間でプリントしていくことから、もう一歩踏み込んで、今回はコントラストについても学ぶ。

分かっていたようで実は全然知らなかった、コントラスト。
コントラストが高い状態と言えば「白がより白く、黒はより黒く」でも差し支えないのかもしれないが、ではなぜ「白がより白く、黒はより黒い」のか?

いちばんコントラストが高い状態というのは、白から黒へのグラデーションの全部の幅を使うということ。逆に低い状態は、使う幅が狭いということだ。コントラストというのがグラデーションの使う幅の広狭であるというのは、今まで考えたことが無かった。

それに加えて、中間のトーンが潰れると今まで勘違いしていたが、感度分の16の法則や構図、光の方向性を利用すれば、コントラストが高くても、白から黒まで連続した綺麗なトーンが生まれるんだなぁと、今回も目から鱗だった。

Nikon NewFM2 + Ai NIKKOR 50mm f1.8S + 400TX
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ブツ撮り

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先週土曜日はWorkshop 2B 5回目

今回はブツ撮りについて。窓際で自然光を使っての撮影ですが、光の方向性を利用し、光のグラデーションが落ちるところに被写体を置くと美しい、といった具合です。この置き方や露出ついてもまた、感度分の16の法則が基本になっていました。

撮影にはニコンNewFM2+50mm/f1.8 ais。被写体はローライで、ワークショップ1回目のとき「ローライに失礼だな」と不評だったハクバの安物のストラップは外してあります(笑)

画像はハッセルで真上から撮ってるところを撮っている様子、、を撮ったもの(笑)
テーブルの上のメガネ付きズマロンもカッコいいな〜。

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自然光とは別に、HMIランプ(水銀灯の一種)というの投光器(?)を使っての撮影もしました。ライティングとは言っても、人工的に光源を作り出しただけのことで、被写体の置き方、光の使い方は自然光のそれと同じでした。

そして講座の最後には、写真集のレビュー。

バックを被写体と同系色にすると輪郭が浮き出て立体的である、とか今回も目から鱗なお話ばかりでした。現代は難解なテーマの作品が多いように感じますが、そのせいか写真展や写真集を見ていてついつい難しく考えてしまうことがあります。少ない知識で考えようとするから、なのかもしれませんが。「トーンが良いね」とか「立体感があるね」とか、もっと主観的に見ても良いんだなとも思いました。

最近は土曜の朝が楽しみで仕方ありません。今回撮影したネガで、来週は再びプリントです。
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プリント実習

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Workshop 2B 4回目

前回の撮影したネガから、今回は実際に引き伸ばしてみました。
あらかじめ用意していただいたベタ焼き(コンタクトプリントとも言う)を見て、晴天下にて「感度分の16」の露出で撮ったコマを六つ切りサイズに伸ばしてみます。

引き伸ばし機のレンズの絞りはf5.6と1/2、時間は7秒、ヘッドの高さは50cm前後はあったと思います。(記録メモもプリントも今回は持ち帰ってないので記憶が曖昧ですが)

理論としては、適正露出で撮ったネガなら、伸ばし機の設定は変えずに、どのコマも焼けるというもの。簡単に聞こえるかもしれませんが、私もサークルの暗室でプリントしていて、この理論に気がつくのに私は3年掛かりました。それでも覆い焼きをしたり、ネガの濃淡に合わせて露光時間を足したり引いたりしていたので、昔のプリントはけっこう酷いものです。

ハイライトを中心としたグラデーションで構成され、それに基づいた構図と露出、そして今回のプリント。今回は教わってみて、今まででいちばん美しいプリントができたんじゃないかとさえ思います。

で、今回は写真集『travarse』も直接師匠より買い求めました。もちろんサイン入りですよ!
学生なのにお金持ちとか皆に言われてるんですが、まぁ、、勉強のためですよ(ってことにしておいてくださいw)
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Study

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昨日はWorkshop 2Bの3回目。

感度分の16を基本に、いくつかの露出のパターンを実践しながら、江古田の町を撮り歩くというもの。本来は先週のはずが、雨だったため撮影は一週間延期になっていた。

モノクロ写真は当然ながら色ではなく光なので「ハイライトを中心としたグラデーションで構成される」とのこと。頭では理解していたつもりだった。しかし、それが「構図」であるということまでは考えが及ばなかった。

今まで「真ん中かな〜」「被写体を中心から外してみようかな〜」とかカラー写真のような被写体ありきな感覚(?)で構図を決めていたが、自分で納得がいかないことが多かったのは、この辺が理由なのかもしれない。

写真だけに限ったことではないと思うが、誰しも大なり小なり意図があって表現しているのだろうが、作品として認められるものには、ちゃんとした理論や技術によっても支えられているのだなと実感する。

それから見る写真集というのは、何度も見たことがあるものでも、今までとは違った読み方ができる気がする。

「なるほど!!」な一日だった。

昨日撮影のネガで、次回は暗室でのプリントとなる。ワクワク、ドキドキ、楽しみだ。


HASSELBLAD 503CXi + Planar CF80mm/f2.8 T* + TMY
於:2009年3月 山形県東置賜郡高畠町
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Untitled

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そんなワケで、そんなワケなのでした。

今回も北海道は一回休み


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