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恵比寿の都写美で「キヤノン写真新世紀」を鑑賞。
今年の優秀賞作品はおとなしい印象。でもこれが「今の時代の写真」ということなのか、どうなのか。これからどうなっていくのか楽しみでもある。

この展示の趣旨からすれば、佳作以上になるとは考えづらいが、個人的には夏野葉月さんの作品が心に残っている。

心の病に苦しんでいたことのある作者。ブックを見開くと、「自殺願望」と言ったような自己否定の側面、他方「本当は生きたい」という対になっていたような覚えがある。自分個人のフィルターを通して見ているから、うまくは説明できないが。作者の感性が客観的な表現でよくまとめられていたと思うので、作品を見た人なら、作者の意図は誰にでも伝わるだろう。

しかし、私にはそれが強烈に語りかけてくるものがあった。「うんうん、生きるって辛いよね苦しいよね、でもここまで生きてこられて良かったね!」なんて、見たこともない相手なのについ嬉しくなり、涙腺が緩んでしまった。ブックにはその人の歩んできた人生が記されている。生きたいというエネルギーが詰まっている。人生ってこんなにも儚くて重たいものだったのか。同じ経験をしている私でも、自分ではなかなか気がつかなかった。またいつか作品を拝見して、思いっきり泣いてみたい、なんて思う。

「泣ける」って言うのが、共感のことで、自分の過去の経験と重ね合わせることならば、その意味では自分も少し歳をとったのだろうか。鬱病という不本意な口実のもと、浪人2年、留年1年している。学生というモラトリアムの中で、もう少し子どもでいるのを許されるかと思っていたが、もう違うのかもしれない。

話が飛躍した。

結局、自分が何を言いたいのか分からなくなってきた。

作者のウェブサイトで再び見ることができた。まだ涙腺が緩んでいる。
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