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本来は「二十世紀肖像」を目当てに行った写美。今回は分かりやすいキャプションだった。以前の『旅』の第3部を見た時は回りくどいというか、どうしてあんなに難しく書くんだろうと思った。

渡部氏の写真集レビューでも触れたダイアン・アーバスの、一卵性双生児の姉妹のポートレートのオリジナルプリントが見られてちょっとビックリする。その当時の社会における陽の当たらない人々に焦点を当てたものだが、単なる興味本位で撮影されたのではない、尊敬の意をもって被写体と接しているから本当に重みのある写真だと思う。

土門拳の『ヒロシマ』を拝見するのは今度で3度目。やっぱり目を覆いたくなってしまう。 六本木の富士フイルムのギャラリーのほうでは「室生寺」を展示しているようだが、戦前〜戦後のスナップショットや、要人などのポートレートなどの作品群に裏打ちされたものだとと私は思うので、風景写真だけの展示というのは少々疑問である。実際に見てないから何とも言えないけど。

サルガドの撮る、眼力には毎度ハッとさせられるものがある。

そしてようやく鬼海氏のプリントとご対面。例の浅草の赤門で撮影された市井の人々のポートレートである。鬼海氏の作品に限ったことではないが、人の内面の綺麗なものも、汚いものも、一緒くたに滲み出て、どんな人生を歩んで来たか、想像させられるものがあると思う。

でも撮影者というのは極めて客観的でなければならないのかもしれない。最近になってようやく写真ってどうやって撮ったら良いのか分かった気がする。それもこれもワークショップのお陰。

来週もう一度見に行くつもりだ。

その後新宿に移動し、蒼穹舎、プレイスMとまわり、最後は西口で中古カメラ屋巡り。収まることの無い物欲、最近は写真集も欲しくて困ったものだ。
でも写真集買う行為は大切だと思う。作家はもちろんだが、自分のセンスにもお金を払っている、ということでもあると思う。だから本屋で迷ってないで、本当は自信を持って買いたい。
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コメント 3

cjlewis

写真集って高いじゃないですか。
昔、六本木のABCで、ブルース・ウェーバーの
すっごくいい写真集があって、でも2万円くらいするから、
さんざん迷ったあげく、「またにしよう」ってことにしたら、
二度と、見つけられなかった。。。
今なら、アマゾンとかで簡単に手に入るだろうけど、
当時は、コツコツ本屋巡りをするしかなく、猛烈に後悔しました。
それからは、ピンときたら、即買いするようになり、
一時期、写真集貧乏に陥りました。。。(笑)
by cjlewis (2010-11-26 11:23) 

ikuko

ダイアン・アーバスのオリジナルプリント!!
うらやましいなぁー・・・。
by ikuko (2010-11-26 12:49) 

chillout

>cjlewisさん
高いですよね〜!やっぱり現実的にお金は痛いところ。。
麹町のJCIIで、行った展示の写真の載った目録が数百円で売られて
おり、ありがたみを感じてしまいました^^;
今欲しくても手に入らない写真集もあって、昔は見る目の
無かったの過去の自分にちょっと後悔。。
こればっかりは仕方ありませんけどね。

今度はそのうち、作家オリジナルプリントが欲しいとか、、
言うのかな、きっと^^私も写真集貧乏になりそうです(笑

>ikukoさん
身近な場所でそういったものに触れられる意味で、
東京(今は埼玉ですが)に住んでて良かったなーと思います^^
by chillout (2010-11-26 21:25) 

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