SSブログ

Untitled

2011050401.jpg


「油断は禁物」

ある日の大学の数学を扱った講義で、数学が得意なタイプと苦手なタイプの人の違いという話があった。そもそも関数などで使う記号を教科書通り「 x y 」にするか、それとも自己流で「 a b 」にするかという話から発展して、ちょっと数学が得意な(だと思い込んでる)ヤツは、すぐに自分流で問題を解くようなって、伸びしろが少ないから途中から頭が混乱する、といったような内容。だから基礎をしっかり固めるのはとても大事なのだという。話には理解はできるが。

9月のグループ展に向けて、作品づくりをはじめている。
先日、暗室でプリントしたモノクロを40枚ほど渡部さんにみてもらいに、2Bへ。ワークショップ後から撮り始めた、何処でもない何でもない景色だが、普段自分が何を見て考えて社会に接しているかというバイアスがかかっているのだそうだ。

何を撮ってるのか自分でもよく分からず、トーンもコントラストもバラバラな写真をテーブルいっぱいに広げると、いくつかのグループに分けてもらった。そしてそれぞれのグループから、ハーフトーンな写真を1〜2枚選んで並べてみると、あっという間に組み写真が出来上がった。

これが客観的に見た「自分が撮っている写真」で、自分の撮っているトーンなのか。確かに実際に自分が撮ったものだが、写真展で他人の作品を眺めているような気分。今度からはトーンや、被写体との距離の置き方に気をつけてみることにした。

露出やプリントはきれいと言ってもらえてひと安心。本当は安心している場合でもないのだが。あと4ヶ月とちょっとしかないのだ。全然完成にはほど遠いのに、でも尊敬する写真家に、なんかちょっと褒めてもらって、ちょっと舞い上がってる。

油断は禁物。あの講義での話を思い出した。
| 写真の話 | Comments(5)

コメント 5

sigedonn

こんばんは。
暗闇が潜んでいるような背景に吸い込まれてゆく時間が見えます。
by sigedonn (2011-05-04 23:41) 

ちーず


こういう話を聞くといかに自分が本筋から逸脱しているか考えさせられます
by ちーず (2011-05-05 10:06) 

chillout

>shigedonnさん
T-MAX400モノクロフィルムは、白から黒にかけてのグラデーションの幅いっぱいにきっちり写ってくれるので"吸い込まれる感"には良かったかもしれません。もちろん街灯の下で撮ってますが。。

>ちーずさん
お久しぶりです!ちーずさんは結構良い線に来てると思いますよ。ちょうどワークショップの36期が日曜日も募集しているそうなので、是非行かれてみてはいかがでしょう。きっと向いていると思いますよ(^^)
http://blog.livedoor.jp/workshop2b/lite/archives/51712573.html
by chillout (2011-05-06 07:46) 

カエル

なんか読んでて私までうれしくなったよん。
よかったね。
客観的に見るって大事なことなんだねって思ったよ。
実はね私も写真飾ってもいいって言ってくれた人がいたんだよ~。
嬉しくって舞い上がってしまったよ。
お互いよかったねうふふ。
by カエル (2011-05-16 14:35) 

chillout

おおー!それは良かったですな(^^
認めてもらうってのは嬉しいよね。

なんて、自分はまだ撮るものが定まっていないので、まだまだ
道のりは長そうなのです。。
by chillout (2011-05-17 20:53) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。