眺めていたい写真
ブックオフで、斉藤亮一さんの写真集『ノスタルジア』を手に入れた。こんなところで手に入るとは。中身を開くととても素敵なモノクロ写真。シベリア鉄道に乗って旅をしたときのものだそうだ。写っている人々はみな良い顔をしている。幸せそうだ。
駅のホームで、見送りに来たのか、花束を持った人の姿を捉えた写真がとても印象に残った。橋(?)の上からやや俯瞰で捉えられている。画面の中で人物は小さいのだが、すごく目を引く。「ささやかな幸せ」という感じがする。なんか上手く言えないんだけど、ささやかな幸せってとても大切なことなんだなと思った。20年ほど前の写真のようだが、ここに写っている人たちは今も幸せに暮らしているのかな。ずっと眺めていたい写真だな。
前所有者は何故に手放したのか不思議なところだが、今こうして自分が見られるのはとてもありがたい。一般の書店ではもう売ってないし、斉藤亮一さんの初期の作品は見る機会が無かったのだから。
他には前田真三などの風景写真集が並べられていた。どこの店でもよく置いてあるのを見かける。いちばん最初に写真を始めたときには、前田真三のような風景写真を撮ってみたかった。綺麗で分かりやすいが、反面飽きやすい写真と言えば、僕もそう思っていたことがあった。(すごい、失礼なこと言ってるよな)でもたまに煮詰まったときに眺めると、なんだか心がホッとしたりもする。
2013-04-25 22:47
| 写真の話
| Comments(2)
齋藤亮一さんの写真いいですよね!
この写真集見てみたかったんですけど本屋で見かけなかったのでうらやましいですっ。
by castelha (2013-04-27 20:43)
本当にいい写真だよね。
この写真集手に入れただけで今年の運を使い果たしたかもしれないな(笑)
by chillout (2013-04-28 10:50)